とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

どきどきした話〜その2

色々と忙しくも大変な在宅診療のお仕事。
良いところは、毎日、色々なところでお昼がいただけること。
おしゃれなカフェも行っちゃいます。

そういうおしゃれなカフェでは、よくママたちがママ友ランチを楽しんでます。
時には、聞き耳を立てているつもりはなくても、隣のテーブルの話が耳に入ってしまうこともある。
だって、すごく声が大きいのだもの。

そんな偶然耳にしてどきどきしてしまった話。

ママの話。。。。

うちの子、ずっと部活ハマってやってるのよ。
でさ、この前の県大会前?
顧問の先生がさ、いきなり、バリカン持ってやってきてさ。
『気合いいれるために、俺は坊主にしたぞ。一緒に坊主にするやついるか?』
って言ったわけ。
でね、うちの子にまず『XXどうする?』って言ったらしいの。
いきなり坊主って言われてもねぇ〜。
ちょっと引いちゃって『いや、俺はいいです』って言ったんだって。
次の子も断ったんだけど、一年生の子とかはさ、ノリがいい子がいて、『俺、坊主になりますって』答えたんだって。
そしたら、次々、俺も俺も、ってなって、うちの子ともう一人の子以外、みんなね、その場で坊主になったんだって。
その後すぐ、県大会の入場行進の練習するって話になってね、そしたら、うちの子ともう一人の子だけ
『お前たちは出なくていいから』
って言われて、外されたのよ。
ずっと、夏休みも全部返上して練習してきたのに。
信じられる?
そりゃ、坊主にしなかったから、ってはっきりと言ってないらしいけどさ。
ひどすぎない?

ママも相当頭にきてたんでしょうね、どんどん声が大きくなってくから、聞きたくなくても耳に入ってしまう。

結局、そのお子さんが坊主にしなかったことを理由に、試合にも出してもらえなかったかどうかは、不明でしたけど、聞いててどきどきしてしまいました。

話の感じでは、中学校での部活の話みたいでしたけど。
その顧問の先生、大丈夫かな。
いきなり坊主って。
最近は、子供の人権とか体罰とか、色々言われてるじゃないですか。
いくら、自主的に坊主にします、と言ったとはいえ、話の感じでは、周りの雰囲気が坊主にすることを強要していた、と言えなくもない。
その場で、坊主にしたらしいし。
ある日、突然、子供が坊主になって帰宅したら、『すわ、体罰か、いじめか???』って騒ぐ親御さんもいそうな昨今。
うるさい父兄の誰かが、経緯も確認しないままに直接、教育委員会とか、校長あたりに訴え出たりしたら、おおごとにならんとも限りません。
子供だって、その場のノリでは坊主にします、って言ったとしても、”本当は嫌だったけど、逆らえない雰囲気だった”ってこともあるわけで。
相当、生徒たちやその父兄から信頼を得ている先生でないと、できないだろうな。

”先生の望むように坊主にしなくて、その場を外された”、という話は、聞く限りでは心の痛む話ではあります。
私は学校嫌いだったし、学校で関わってきた教師の何人かからは、今思えば、『明らかに行き過ぎだよな』ということを言われたこともある。
当事者のお子さんが、そんなことで傷ついたりせず、今回のことを一つの成長の糧として、たくましく育ってくれると良いな、と思います。

とは言え、やっぱり大人になると、生活がかかっている分、坊主先生のその後も気になってしまうのでした。



ドキドキした話

ドキドキした話。

毎日のお仕事の合間の楽しみ、それはお昼ご飯。
市内を縦横無尽に移動する仕事柄、色々なお店に行くことになります。

この半年で、これまでの人生で行くことの無かったようなおしゃれなカフェに、ずいぶん行きました。
そして、そんなおしゃれなカフェでは、よくママ友ランチをしているママたちもいる。
時に声のやたらでかいママがいて、話の内容が筒抜けに聞こえることもある。

聞くとは無しに聞いてしまい、ドキドキしてしまうことも。

と言うわけで、ドキドキした話。

以下、ママの話。。。。
この前の休みの日にさ、夜、子供をお風呂に入れようと思ったのよ。
旦那はいたけど、いつもの通りゲームばっかでさ。
だから、私がひとりで〇〇をお風呂に入れなきゃなんなかったわけ。
バスタブに、お湯ためて、〇〇の服がしてお風呂に入れたところで、あ”〜ゴミ出すの忘れてた〜って思い出してさ。
ゴミ袋はね、もう縛って玄関に置いてたのを、子供抱いてお風呂はいる時に目に入ってね。
翌朝は早いからさ、出し忘れたらいけないと思ってさ、ほんのちょっとのことだからし、って思って、〇〇は風邪引くといけないから、そのままお風呂に入れておいて、ゴミ袋持って、ちょこっとね、外に出て。
ゴミ捨ててきたのよ。
ああ、私は服着てたから(笑)。
ゴミ捨て場は、出てすぐだし。
で、戻ってきたらね、ゲームしてた旦那がお風呂場にいてさ。
もう激おこな訳。
『子供をお風呂に置きっぱにして、外出るとか信じられない』とか言ってさ。
すごい剣幕で怒ってたから、一応謝ったけど、そこまで言うことなくない?
お湯だって、〇〇が座って腰が浸かるくらいの深さだよ。
全然、危ないとか普通ありえないっしょ。

話の様子では、お子さんはお座りができるくらいの月齢みたいでした。
そのママさんの言いたいのは、それまでひとりでゲームをして全然育児も手伝ってくれない夫さんが(ママさん曰く、いつも仕事でストレス溜めているから、たまの休日は好きにさせてあげてるそうです)こう言う時ばっかり、しゃしゃり出て来て、自分のやり方にダメ出ししたのが気に入らない。
そもそも、夫さんが言うほど、危険なことなどしてないし。
と言うことみたい。
一緒のママたちに、『だよね〜、夫さん考えすぎよね〜』と賛同して欲しかったのだろうな。

もうこの話の時点で、ドキドキしている私。

いやいや、あかんでしょ。
かまり立ちできる子でも、ヨチヨチ歩きでも、子供は顔がちょっと浸かるくらいの水でも溺れます。
ましてやバスタブは滑るし、子供目線で見たらその縁は果てしなく高い。
ゲームに夢中だったはずの旦那さんが、すぐに気が付いてかけてつけてくれて良かった。
ほんの数分というけど、人の体感時間ってすごく違うし、一旦外に出たら、本当にママさんの言ったような短時間で戻れるとも限りません。
ていうか、ちっちゃい子をお風呂に入れてて、目を離すどころか、外に出るなんて、怖いよ。

幸い、一緒に話を聞いていたママさん二人は、常識的な人だったみたいで、真面目に
『いや、ちっちゃい子って転んで洗面器の水に顔つけただけでも溺れるらしいよ。びっくりして動きが止まるんだって。自分で顔あげて息継ぎしようとかって思わないらしいよ』
と諭してくれてました。

これって潜水反射と呼ばれて、生来身についている原始反射の一つ。
赤ちゃんの顔を水につけると、反射的に息を止めて顔を下に向けます。
(ただ顔を上げないので、そのまましていたら溺れます)
手足を動かして泳ごうとしたりもするそう。
この反射があることから、人類は進化の過程で一時期、水棲生活を営んでいたのではないか、という説もあります。
生後半年くらいまであるらしい。
おすわりのできる月齢の赤ちゃんだったら、その反射のおかげで、すぐに水を吸い込んだり、窒息したりする危険性はなかったかもしれないけど、泣いたり、顔を上にあげて息継ぎをしたりは出来なかったはず。
隣のテーブルで聞いていて、もうドキドキしちゃいました。

そのママさんは
『え〜、まじ?そんなやばいこと?』
と、ずっと半信半疑でしたけど、そのお子さんに何事もなくて本当に良かった、良かった。


PPKよりPPnK

いつぞや一世を風靡したピコ太郎ネタではありません。
よく巷で言われる”ピンピンコロリ”、略してPPK。
『願わくば、PPKで逝きたいよね』とか『理想はPPKです』などというように使われてますね。

でもね、いわゆる終末期、に関わっていると、このPPKってのもどうかしらね、と思ったりもします。

以前読んだ本にも、PPKで突然死なれると、残された遺族が実けっこう大変な思いをすることになる、という話が載ってましたし。

www.ro-katu.com


実際、昨日まで元気だった人が次の日、突然に亡くなっていたりすると、何か事件でもあったのではないか、という物騒な話になったりもします。
たとえ、施設や病院にいたとしても、家族が介護していたとしても。

実際に、職員や看護師による犯罪もありますしね、家庭内暴力による虐待だってあるし。
残念ながら、現実にそういう悲しいことがある以上、もしかして、うちのおじいちゃん/おばあちゃんの場合も?という疑惑が生じてしまうのは、仕方ないこと。

だから、”PP”と”K”の間に、ぴんぴんところりの間に、ちょっとだけ”n”の時間を挟むと良い、というのが私の意見です。
この場合の”n”はちょっと『寝込む』の”n”であり、寝込んで家族が慌てて駆けつけて、看病するうちに『仲良し』になるの”n”です。

親孝行な優しい子供だって、一旦家を出て独立したら、結婚して家庭を持ったら、意外と疎遠になるもの。
特に、鹿児島のように地方だと、首都圏に行ってしまってそのまま都会で暮らしてそのままかえってこない子供世代もたくさんいますし、そういう人たちは、親とは感覚からして違ってきます。
いつの間にか、会う時間も少なくなり、考えることもずれてきたりして。
親の余命があと20年としても、年に一回、帰省するかどうかだったら、一緒に居られる日数は一ヶ月にも満たない、という話もありますし。

『いつか』は、突然やってきます。

そんな時、『危篤』という連絡を受けて帰ってきたらもう亡くなって居た、となると、やっぱり色々と心残りも出てくるでしょう。
それが、『もうだめだ』というところから、しばらく寝付いている状態だと、集まった兄弟姉妹で、看病したり、お互いの気持ちや本人の気持ちを話し合ったりという時間が持てます。
『せめて、今できることだけでもしようよ』という話になって、ばらばらだった家族が何年振りかで、一致団結してことに当たっているうちに、また昔を思い出して、家族としての絆を確かめ合う良い機会になりました。
などとという、話をよく見聞きします。

病人のために家族が協力しあって、また絆を確かめあえる時間を、うちのクリニックの院長は『仲良し時間』と呼んでます。
なかなか良いネーミングだと思ってます。
どんなに仲のより家族でも、兄弟姉妹でも、それぞれに家庭を持ったり独立したりで、自分の世界が出来てきて、親元で一緒に居た時間より、自分の世界で生きてきた時間が長くなると、何とはなしに、その考え方の中にズレは生じてくるもの。
そこを一緒に過ごして協力し合うことで、また絆が、出来てくる。
そんな『仲良し時間』ですが、長すぎるとやっぱり弊害が出てきます。
介護疲れも出てくるし、仕事や家庭の都合で長くは一緒に居られないという事態もあるし。

ちなみに、終末期であと数日、という状態で駆けつけた家族からよく聞かれるのが、『あと何日か?』ということ。
そんなことは、神様にしかわからないことなのだけれど、今のご時世、いついつまで休みます、と言わないと休みももらえません。

今日、明日かもしれないし、明後日かもしれない。
もしかしたら、一旦持ち直して、来週かも。
なんて、曖昧なことを言って許してはもらえない職業人が、私も含めてほとんどです。

看護だって終末期ともなると、『寝てて良いのよ、休憩も取りなさいよ』と言われて、はいそうですか、とぐっすり眠れる家族は、普通いません。
みなさん、夜も寝ずに看病して、あるいは病室に付き添って、だんだん疲れが見えてきて、目つきが悪くなり、言葉がトゲトゲしくなっていきます。
これだって、仕方のないことです。

とういう事情を鑑みていくと、『仲良し時間』はだいたい一週間から十日くらいがちょうど良い、というのが私見です。

というわけで、長く寝込むわけではないので、小文字のn。
PPnK。
ぴんぴんですぐころり、じゃなくて、ちょっとだけ”粘って”(のnでもあります)”寝込んで”、”仲良し時間”を家族に持ってもらって、それからあんまりしんどい思いもしないで、ころり。

これが私の理想、です。

花咲かG

気がつけば、九月。
先月末から今月初めにかけて、続けざまにお看取りがありました。
潮の満ち引きとか、月の満ち欠けとか、いろいろ言われているけど、たしかに続くときは続きます。
まるで皆さん、手に手を取り合って『どら、そろそろ行こかいね』と言い合っているみたいに。

昔の人は、川を船に乗って渡って行くイメージを持っていたようですが、本当に、そんな感じが腑に落ちる気がします。
船の席がある程度埋まったら、『じゃあ、出航』ってあの世に行っちゃう感じ。

何度も続けてお看取りに携わると、反動で生きて行く行為に意識が集中するのでしょうね、何はともあれ、ご飯をしっかり食べないといけない気がしてきます。
そう言えば、映画『おくりびと』でも食べるシーンよく出て来てましたっけ。
ブログの記事もご飯関係が多くなったりして。

というわけで、今日のお昼ご飯。

花咲かG

www.google.co.jp

地元のヤンキーが、酔っ払った勢いでつけたような名前の店。
場所も、山奥のさらに奥。
最後は離合できないような細い道を上がります。
意外とわかりやすいのは、曲がり道の角ごとに派手な旗が立っているから。
お店は、昔の民家を改装、と言うかそのまま建具を外して転用している感じ。
ここまでの見た目は、期待していいのかどうか、ちょっと微妙な感じがなくもないお店です。

そしてエアコンなしの自然の風の中、扇風機を回しただけの店内でいただくのは、なんと土鍋で炊いた熱々のカレー。

罰ゲームではありません。

本来は、オムライスが売りのお店らしいです。
ソースは、オリジナル。
手作りケチャップ、カレーなどなど。
トッピングも数種類。
卵はこだわりの無農薬。
しかも、黄身が白い(って文字で書くとなんか変だけど)特別な卵(餌が違うらしい)を使った、真っ白なオムライス通称“天使のオムライス”というのが、食べられます。
ちなみにお味は、普通のオムライスの方が美味しいらしい。
中身のライスもちゃんとスープで炊いたチキンライス、伊勢海老とオマール海老のお出汁で炊いたエビ入りライスの二種類から選択します。

というわけで、土鍋カレーはどちらかというとスピンオフ的なメニューらしいのですが、意外と注文する人多し。
わたしも、少々ヨタった精神に喝をいれたくて、こちらを所望してみました。

運ばれてきた時点で、グツグツ言ってます。
さすがに九月に入り雨も降って、そこそこ涼しくはなっておりますが、エアコン無し、扇風機のみの環境でこの熱々カレーをふうふう言いながらいただきます。
前回、ここのお店で頼んでた”タウン情報誌”君は、汗だくになって食べてましたっけ。

お肉はハッシュドビーフ風に細切れになって入ってます。
カレーのスープがちょっと和風ぽい。
ご飯は麦ご飯。
ところどころ土鍋に張り付いてお焦げが出来てたりしてます。
熱いので、一気に食べるわけにはいかず、ゆっくりゆっくりひと匙ずつ味わいながらいただきます。
このペースが、なんかいいのかな。

くたびれれた心が、ちょっと元気になるような気がします。

ごちそうさまでした。


店の裏は本気でイノシシが出てきそうな山です。

エナジードリンクは、絶対、やめたほうが良いという話

今週もお当番&日勤の週末。
診療に出る前に、うっかりスマホを医局に置き忘れてしまいました。

気が付いたのは、一軒目のお宅を辞した後のタクシーの中。
急な熱発で診察に行ったそこでは、感染症と脱水のため点滴をすることになりました。
100歳越えの患者さんの血管は、ほっそりと弱々しくて、細い針でも刺すとすぐに破けてしまう。
麻痺と拘縮もあるから、腕が程よい位置に保持できません。
同行の看護師さんと二人で、あちこち探して、何度か失敗して苦労して、やっとこ入ったのでした。
その時に、ポッケから落ちたのかしらん。
今からUターンして戻ると、この先の診療時間がどんどん遅くなる。

念のため、と看護師さんがクリニックに電話して、事務さんに確認してもらうと、
『医局のテーブルの上にありますよ〜』
とのこと。
ああ、良かった〜m(_ _"m)。

もうね、最近、こんなドジばっかり。
先週は銀行のキャッシュカードを無くしました。
それも、最後に見たのが月曜日で、無いのに気づいたのが金曜日、というテイタラク
あちこち電話しまくって、結局は見つからず。
ただ今、再発行待ちでございます。

看護師さんが、『疲れてるんですよ〜』
と慰めてくれました。
院長不在となって、とうとう九月。
先月末に帰ってきたものの、まだ週末のお当番関係は無理、ということで、今の所、主にワタクシが代行してます。
Dr.面倒くさ男は、そもそもやらないし、Dr.在宅専門は3人のお子さんがいる母でもあるので、週末はさすがに頼めません。

週日は普通に働いて、週末もお当番で呼ばれたり、電話相談を受けたりなので、確かにちょっと心が休めてないなぁ。

看護師さんも、先週は連続勤務ですごくすごく忙しかったとかで、モンスタードリンク(っていうのがあるんですかね)というエナジードリンクの話になった。
それを飲むと、何だか身体がポカポカしてきて、元気になった気がするそうです。
なので、先週はそれをほぼ連日飲んでいたとか。

いやいや、それはやばいでしょ!!

ドリンク剤に含まれているカフェインの過剰摂取で、若い人が亡くなったりしてニュースになったのは、もう過去のことなんでしょうかね。

みんな忘れちゃったのかな。

カフェインには興奮作用があるので、一時的に元気になった気になるのですが、飲み続けていると”慣れ”が生じて、いくら飲んでも、最初の頃の高揚感が得られなくなってきます。
すると、もう少し元気になりたいっ、とさらに飲んでしまったり、飲むことが習慣化してしまったりで、いつの間にかじわじわとカフェインの摂取量が増えてしまう。

そして、ある日突然、心臓が意に反してばくばくと暴走し始め、不整脈を引き起こす。

そこに至るまでに、食欲が落ちるとか、胃がムカムカするとか、寝つきが悪くなるとか、症状はあるのですが、それって、普通に、『疲れてるから』とか『ストレスかしら』と見過ごされがちな症状でもある。
若くて元気な人ほど、まさか自分が、とは思わないからついつい知らないうちに過剰摂取になってしまって、恐ろしいことになるのです。

その昔、まだドリンク剤のカフェイン中毒の危険性が、大きく言われていなかった頃のこと。
明け方、救急外来に若い男性が搬送されてきました。
到着時、すでに心室細動と呼ばれる危険な不整脈を起こしていました。
スタッフたちが、必死に心肺蘇生をしたけど、残念ながら戻ってくれませんでした。

倒れた時の様子をご家族に伺うと、朝、普通に朝ごはんを食べて出勤しようと準備していたところ、急に顔色が悪くなり、
『なんか気持ち悪い、、、、』
と言ったきり、突然倒れたそうです。

家族歴なし。
既往歴なし。
服薬歴なし。

当時は死因がわかりませんでした。
原因不明の不整脈死、ということになったのではなかったかな。
普通に元気な青年でした。
日々の仕事を頑張っている、三人の子供のお父さんでした。
あとから来たお母さんは、赤ちゃんを抱っこして、あと二人の子供たちの手を引いてました。真ん中の4歳くらいの子が、
『パパは、どこ?
パパはどうしたの?』
と聞くのに答えて、
『パパはね、今、治療を頑張っているからね。ここで座って待っててね』
と言ったのを覚えてます。

仕事が忙しくて夜勤が続く中、共働きの奥さんを助けるために、日中は子供さんの世話もしていたそうです。
とても子煩悩で、子供たちともよく遊んでくれるお父さんだったそうです。
数日前から、なんとなく胃の調子が悪いと言っていたけど、市販の胃薬でごまかしていたそうです。
当時は聞かなかったけど、きっとドリンク剤、飲んでたでしょうね。
それも常習的に。

看護師さんも、ドリンク剤飲んでた頃は今思えば、『眠れてなかった』そうです。
頭もすごく痛くなってきてたそうです。
忙しいから眠れないのではなくて、カフェイン中毒で寝つきが悪かったのかもしれません。
オンコールをしていると、夜中でも明け方でも、お構い無しに電話がなります。
その度に、素早く状況を把握して指示を出さないといけません。
眠れない、寝つきが悪いのは、そのせい。
と思っていたそうです。

疲れてたらね、もう少し元気になりたい。
元気になれない自分が、なんだか不甲斐ない。
あともう少し、頑張ろう。
そんな気持ちわかります。
頑張り屋さんほど、陥りやすい状況です。
ドリンク剤は、別に違法ドラッグでもないし、コンビニでも売ってるし、手軽に手に入るし。
だからいけないなんて、危ないなんてあんまり思わない。

でもね、
地味に怖いドリンク剤。
もう、
だめ、絶対!!

と声を大にして言いたい。

元気になれないのは、疲れているからです。
素直に早く休みましょう。
とっとと美味しいものを食べて寝ましょう。
頑張れないなら、そこがあなたの体力の限界です。
その体力で十分です。
今までだって、それで頑張って働いているのですから、それでよし、としましょうよ。

いいじゃないですか、それで。

マモン・エ・モア Maman et moi

先週末から微妙に忙しくて、土日もしっかりお当番で呼び出されてたりして、あんまり休んだ感が無いままに今週に突入。
週も半ばに入りどうやら終わりが見えてきて、ここでちょっと良いものを食べて、自分を甘やかしつつ励ましたくなってきました。
どうにも基本スペックが、低容量なもので。

ということで、今日のお昼はこちらのカフェに行ってまいりました。


hitosara.com

『お母さんとわたし』というお店です。
実際、お母さんと娘さんとでやってます。
夏休みの終わり頃には、娘さんのお子さん(?)が宿題をやってる姿もあったりして、なかなかにアットホームなお店です。
娘さんは、ブログやインスタグラムもされている。

maman.chesuto.jp


おしゃれなお店ですが、一階部分をお店に改装してるので、全体の外見はがっつり普通の住宅。
それを知ってて行かないと、見落としてしまうかも。
駐車場は2台分あります。

お店の中は、おしゃれな内装で細かい建具などもこだわり抜いているから、インテリア好きには堪らない。
お庭もよく見たら、すごく素敵。



おすすめは名古屋出身のお母さんが作る味噌カツ定食。
お味噌が甘めの豆味噌です。

私は、きのこたっぷりの和風ハンバーグが一番好き。
と、言いつつうまく写真が撮れなかったので、写真は味噌カツの方です。
前菜にコンソメスープがつきます。
これがまた、シンプルながらすごく美味しい。

身体に良い滋養たっぷりなものがたくさん入っていそうなお味です。

最後は自家製シフォンケーキとカスタードプリンのデザート

こんなに色々出てきて、お値段は980円なり。

カフェ好きママさん達にも、口コミで人気らしく、平日でもお客さんがいっぱいなこともあります。
心配な時は、事前に電話で確認&予約、がいいかもしれません。

今日も、ご馳走様でした。

今週もあと三日働けば、お休みです。
さあ、頑張ろう。

薩摩だし餃子 えぶりでい


在宅訪問医療は、言ってみれば病室が町中に広がっている様なもの。
ただし、その病室と病室の間が、やたらに広い。
そして、定期の往診をしている合間に『ちょっとこっちにもよってくださ〜い』と声をかけられたら、『はい、はい』と寄り道することになります。
ただ、そんな寄り道が増えてしまったり、お邪魔したお家での処置や、診察が予定以上に伸びてしまったりすると、どんどん、時間が遅くなって行きます。
大体は、多少の余裕を見てその日の計画を立てるのですが、臨時の往診依頼は誰にも予想がつきません。

お昼ご飯はしっかり食べたい派、なのですが、時にはお昼を食べる時間も取れない、という事態も。
そんな時は、コンビニでおにぎりでも買って、移動中のタクシーの中で診療と移動の合間に食べることになります。
通称”もぐもぐタイム”。

今日は、かなり”もぐもぐタイム”になりそうな日でした。
色々、手のかかりそうなお客さん、もとい、患者さんがラインナップされていたし。
そして、すごく時間のかかる検査が入ってたし。
それで、普段は看護師さんと二人で回るところを、看護師さん2名がついてくれてました。
もうね、こういう日は諦めて、ひたすら淡々とお仕事をするしかない。

ところが、どっこい。

世の中というのは不思議なもので、そういう日に限って、何もかもすいすいと運ぶことがある。
時間がかかりそうな検査も、終わって見たらあっさりと、予定よりも15分早く終わってしまいました。

こんな嬉しい日は、やっぱりご飯も美味しいところでゆったり食べたい。
ということで、今日のMr.タウン情報誌オススメのお店はこちら。
えぶりでい。

everydaygyoza.com

名前と"餃子の店"、という情報だけだと『餃子の王将』的なお店かと思うのですが、なかなかにおしゃれなカフェでした。

鹿児島の荒田地区は、中央駅から鹿児島大学のある鴨池方面に向かって、ちょっと行ったあたりです。
おしゃれなカフェが、住宅街の中にちらほらとある土地柄。
あえて、荒れた田という地名をつけて幕府に目をつけられない様にしていた、という歴史があるそうで、昔から割と豊かなところだったらしい。
時々、すごく立派なお屋敷があったりする。

お店は、若いお兄さんと、もっと若いお兄さんとでやっていました。
お昼のメニューは餃子の定食のみ。
餃子と、ワンプレートのお菜、赤米の入ったご飯のセットです。
餃子は、水餃子。
鶏のお出汁に水餃子とフォーの入ったもの。
和風だしに、唐辛子を入れたピリ辛スープと水餃子&フォー。
特製海老だしにパクチーをアクセントにしたスープと水餃子&フォー。
ちょっとづつお値段も違いますが、一番高くても1300円ほど。
私は、鶏のお出汁にしてみました。
こちらは1130円なり。

鉄鍋の緑の葉っぱの下に餃子とフォーが沈んでる。

取り出すと、こんな感じ。

お出汁は生姜がしっかり効いていて、身体に優しい感じのお味。
お菜は、だし巻き卵、水茄子のおひたし、山芋、モッツァレラチーズと昆布を入れた揚げ餃子。
そして手作り豆腐とグリーンサラダ。
一応、お醤油や餃子用のタレがついてくるのですが、そんなのいらない。
そのままで、十分美味しい。

今日は時間に余裕があったので、ついでにデザートも頼んでしまいました。

鹿児島市魚見町の工芸家さんの作品で、美味しいコーヒーとわらび餅をいただく。
一緒の看護師さんは、手作りの紅茶のアイスクリーム、もう一人は胡麻団子を頼んでました。
胡麻団子はゴマがたっぶり、揚げたてで美味しそう。
アイスクリームは、一口お相伴いたしましたが、これがまた甘すぎず紅茶の風味がなんとも言えず、美味し〜い。
デザートが美味しいカフェは、レベルが高い、気がします。

今日もご馳走様でした。
大変、美味しゅうございました。

午後の診療も頑張ります。