とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

もう先はそんなに長くないんだから


いつも行く訪問先のお家。
先日お伺いしたら、床の間に大きなテレビが一台鎮座してました。
以前きた時には無かったテレビです。
枠取りがほとんどないので、画面いっぱいに映像があって、すごく綺麗で臨場が感があります。
これでサッカーの試合なんか見たら、絶対、盛り上がりそう。
ご主人も自慢げに、おっしゃいます。

この前買ったのよ。
例の有機なんとかっての?
一番新しいやつ。
なのに、買った途端に十万円も値下げしやがってさぁ。
(と言う割には楽しそう)
60回払いの金利手数料無し、ってので買ったの。
(だそうです)

もうさ、俺たち先はそんなに長くないんだから、毎月の支払いは、使用料みたいなものだって思うことにしてさ、ちゃっちゃと買っちゃった。
コツコツ貯めて買おうったって、金貯まった頃にはもうこの世にいないかもしれないじゃん。
でも、いついるかわかんねぇからさ、現金は手元に置いときたいわけよ。
もし俺らが死んだ時に、払い終わってなかったら、子供達が残りは払うなり、返品するなりすればいいわけだし。

なるほど〜。

言われてみたら、大変に合理的な考え方です。
子供の頃から、月賦でものを買うもんじゃない、ちゃんと貯めてから買うものだよ、と言い聞かされてきましたが、発想の転換というか、自分の持っている”もの”について、『お金』に焦点を当てるか、『持ち時間』に焦点を当てるかで、違ってくるのだな、と思わされました。

やっぱり、年配の方の話は勉強になります。

これからの人生でのお金の使い方も、その時々で考えていかないとな、と思いました。

『未来の年表』と『2030年の日本』読み比べ

日本の人口問題についての本、二冊を読み比べて見ました。
と言っても、同じデータを使っているのでしょう、人口がこの先減っていく、という結論は一緒です。
細かいところも、あまり変わりない。

そして人口が減った日本で起こり得ること、もほぼ同じ。
働き手が減って、経済が衰退する。
高齢者が増えて介護問題が今より深刻になる。
それに加えて道路や鉄道などのインフラも老朽化してそのメインテナンスも大きな負担になっていく。
空き家が増えて、空き地も増えて、そう言った不動産を外国資本が買いあさっていく。
というあたりも一緒。

『2030〜』の方が、日本だけでなく世界各国の人口増減にも触れていて、人口問題ってただ日本人が減っていく、ということでは済まないことがわかったりする。
例えば、いずれアフリカの人口がもっとも増えて世界での発言力が強まること。
そこを見越した中国がアフリカへの協力を強めていて、いずれ国境問題などで、日本へも強い影響を持ってくるという話が載ってました。
言われて見て初めてそうなんだ、とわかる。

『未来の〜』の方は、細かい数字をきちんと出していますが、そういう広い視野の話になると、
”外国人がいつの間にか大量に日本にやってきて、日本人が少数派になってしまうぞ、大変だぞ”
という、やや感情論的な印象を与えるきらいがある。
人口が減って、防衛力に影響が出るとか、海外とのビジネス競争に負けるとか、そんな風に危機感を煽られてもね。
ごめんなさい、女子供にはピンと来なかったりして。

人口が減るとまず地方が衰退して、今は都会、今は東京が一人勝ちだけど、その東京が高齢化すると、いよいよ悲惨なことになる、という話は、よくわかる。
何しろ、都会に人口を吸い上げられてる、その問題の”地方”に住んでますもの。
鹿児島も中心部はいいけど、ちょっと郊外に出ると、このあたりの人はどこで買い物をするのだろう? というところがいっぱいある。
中心部でも、JRの駅を離れて路面電車の沿線沿いになると、食べ物屋さんやコンビニはあるけど、意外とスーパーマーケット的なお店が無くて買い物が不便、というところもあります。
実際、義母のところも、近所のスーパーが閉店してしまったので、定期的に義姉や相方のおじさんが、車を出して買い物に連れて行かないと、暮らしていけない。
我が家は、歩いて行ける範囲にスーパーマーケットが三つほどあるので、『まあなんとかなるかな』と思うけど、20年後にも同じ環境かどうかは保証の限りではないわけで。

道を歩けば、あれって空家?と思うような家も結構ある。
昼間はわからないのですが、夜になるといつも真っ暗。
何年か経つうちに、なんとなく荒れ果てた感が漂ってきて、『あ、空家だったんだ』と思うような家、近所にもあります。
『このあたりはきっと商店街だったのよね』などと思いながら歩いていると、腰の曲がったおばあさんが、昔からの習慣なのか、朝早くに家の周りを掃除していたり。
山間の道路を走れば、昔は水田だったのだろうな、と思うような草地が広がっているところや、唐突に太陽光電池のソーラーパネルが立ち並ぶ土地*が現れたりする。

『2030年〜』の著者も『未来の〜』の著者も、もう人口が減るのは仕方ない、安倍内閣の提唱する『1億人を維持する』なんて絵に描いた餅、だと言います。
仕方がないけど、ここは思い切って戦略的に縮小していこう、と述べています。
少ない人口でもやってける、国家として維持発展をして行ける国づくりが大切だと。

『未来の〜』では、そのための提案が10項目挙げられています。

その1)高齢者を減らそう:
統計上の”高齢者”を減らして60歳過ぎてたって生産年齢人口にしちゃえばいいじゃん、と言うことですね。
もうすでに、年金支給年齢が65歳に延長されてるし、高齢者も後期高齢者とそうでないのとで、診療費の負担額が違うし。
現実にそっちの方向に動いている気がします。
その2)24時間働くのをやめよう:
24時間営業とか辞めちゃおう。働く時間を減らそうよ、その分不便になるけど、そこは我慢しようよ、と言うことですね。
母親や主婦はいつも24時間対応させられてるんだけど、そっちの負担も減らしてもらえるんですよね、もちろん?
その3)コンパクトなまちづくり:
車がないと買い物にも行けないような、ばらけた住み方はやめよう。歩いてどこでもアクセスできる生活圏を作ろう、と言う案。
いかにも、都会に生活している人が考えそうな提案だ、と思いました。
でも、鎌倉は車の乗り入れ規制があって、街中がスッキリしているそうですね。
ブラジルだったか、自家用車を規制して、その分、路面電車を充実させた街作りをしている市の話を読んだことがある。
車がいらない生活は、意外と快適かもしれません。
そう言う町なら是非住みたいです。
その4)飛び地合併:
自治体同士を、別に地続きでなくてもでもいいから合併しちゃおう、と言う提案。
ふるさと納税なんて、個人レベルでのそう言う動きになるのかしら。
その5)得意分野で勝負しよう:
国際的に評価の高い分野に特化しようと言う提案。
シンガポールとかドバイみたいに?
これはやめたほうがいいような気がします。
その分野で負けたら、もうリカバリできないもの。
その6)イタリアみたいに国際的なブランドを持とう:
もう、持ってるんでないの?
その継承者がいないだけでしょ?
その7)人材育成:
わざわざ提言することではないような?
その8)中高年は地方に移住しよう:
東京に一極集中しちゃうのをやめましょう、と言う話ですね。
だけど、移住した中高年はいずれは要介護になっちゃうわけだけど、そのお世話は誰がするのだろう?地方が余計疲弊しませんかね。
ところで著者は、もちろん、地方在住なんですよね?
あとがきに、お母さんを呼び寄せて同居を始めた、ってあったけど、、、。
その9)セカンド市民制度:
だんだん、わからなくなってきました。その8)に関連してなのでしょうか。
ふるさと納税の市民バージョン?
移住しないけど、お金は落とすからよろしくってことかな?
その10)第3子以降には補助金を出そう:
そうだよ、出してあげようよ。
でも、現金だとまた不正受給とかなんとかありそうだから、保育園や医療費を無料にするなどの、お金がかからない形の補助のが良いのでは?

つい、揚げ足取り的な感想になっちゃいましたけど。
(やーね、年寄りって、すぐダメ出しするから)
コンパクトなまちづくり、とか、もっと簡単に大学に入り直せるようにする、とか、ぜひお願いします、と言う提案もあったので、そう言う未来があるといいな。

『2030〜』の方は、いっそ高校を廃止して、中学校から直接大学進学にしちゃえばいいよ、ついでに大学を専門学校化しようよ、と言う以外は、それほど具体的にどうしたらいいか、について印象に残った提案はなかったので、未来の年表の方が少し前向きかな、と思いました。

二冊とも読んでの感想、と言うか、これから自分なりにできそうなこと。
やっぱり早期リタイアは諦めよう。
もうとにかく働けるうちは働こう。
ついでに我が家の子供達が結婚するとか、子供を産み育てるとか、そう言う事態になったら、しのごの言わず、精一杯協力しよう。
そのためには、体力と健康維持が大切ね。
と言う、ありきたりな結論になるのでした。





太陽光発電ソーラーパネルの群れ*
郊外を走っていると、ほんと突然に、元農地だったであろう広大な土地に真っ黒な板の一群が。
高齢で農家をやめたお年寄りが、どうせ継承者もいないし、自然エネルギーだからお国の為にもなるし、と業者から上手く言われて始めるのだそうです。
何しろそこだけ真っ黒なので、ちょっと不気味。
相方のおじさんに言わせれば、これはエコどころか、将来的には自然も農業も破壊するだけの事業なんだとか。
ソーラー発電の効率は、実のところそれほど良くない上に、電力会社の買い上げ金額も下がってきていて、ランニングコストも合わず、ほとんど稼働していないのが実情だそうです。
その上、今後は老朽化してただの産廃物に成り果てるのは、火を見るよりも明らか。
それに農地って、ただ土を耕すだけじゃ作物は育たない。
耕して、肥料を入れ、ゆっくり時間をかけて土壌細菌を育てて、土を作るところからしないといけない。
何世代もかけて、作り上げてきた豊かな農地を、コンクリートで覆ってしまえば、あっという間に土壌細菌も死滅して土地が『死んでしまう』そうです。
そんな土地を、後から開墾してまた農地にしようとしたら、恐ろしく膨大な労力と年月が必要。
一度、壊してしまったら元に戻すのは大変、なのです。
なので、山道を走っていて、そう言う光景に出くわすたびに、おじさんは怒り狂うのでした。

向上心

またもや某先生の手術に当てられてしまいました。
最近、多いような気がするんだけど。
と、何気なく口にしたら、術場責任者である上司から
『いやぁ、実は某先生は、昔ながらのオーソドックスな麻酔を好まれるもんで、最近の若手の麻酔は嫌がられるんすよ』
と言われました。
病院には大学から若手の先生が、週替わりの交代でやってきます。
ちょうどこれから専門医を取り、第一線でばりばり活躍して、いずれは指導医になっていく先生たちです。

若手の麻酔のどこがいけないの?と思うのですが、手術の流れや、術後のちょっとしたタイミングが、ご自分の思うところと違うのが、お嫌らしいです。
そういう細かいところにもこだわるあたりが、いかにも某先生らしい。
あのイチローだって、シーズン中はカレーしか食べないとか、バッターボックスでの所作とか細かいルーティンワークに強いこだわりがあった、と言うではないですか。
外科医だって同じこと。
ある意味アスリートなんです。
某先生に限らず、意外なところにこだわりのある先生は多いです。

でもな、某先生の麻酔はプレッシャーなんですよね。
ご自分に課していることを、周りにも要求されます。
まあ、それもよりより結果を求めてのこと、なんですけど。
でも時間が押すと、すぐに機嫌悪くなる。
そもそも私なんて専門医でもない、しがないバイトです。
最低限必要な一通りのことはできるけどね、麻酔は専門ではないのですよ。
だから、手技に関しては実は某先生が嫌がる若手よりも経験も少ないし、技術だって劣るんです。
無駄に歳食ってて、経験豊富に見える(かもって)だけで。

そんなわけで、その日も上司に、
『私がやったからって、早いわけでもないし、若手の先生の方がずっと上手ですよぉ。
今日だって、もしうまくできなかったら、速攻で先生をお呼びしますからねぇ』
と言う、やりとりをしたのでした。

そうして始まったその日の手術。
膝の手術の患者さんです。
前回、右側の膝の手術をして、今回は左側をする予定。
私の独断と偏見にまみれた私見を言わせていただくと、膝の手術を受ける人は、太った人が多い。
太っているから膝が重みに負けて、痛みが出る。
痛いから歩かない、動かない、でますます太る。
そしてそういう人に限って、太ることに危機感とか嫌悪感が全然ない。
だから、どんどん太っていく。
くだんの患者さんも、そういうタイプの方でした。
『前回の手術のあと、痛くてじっとしていたらすることがなくて、それで食べてばっかりいたからかしら、もっと太っちゃったの』
と、ニコニコしながらおっしゃいます。
お腹は『臨月ですか?』と言いたくなるくらいに、まん丸く出っ張ってます。
案の定、背中からの麻酔が入らない。
お腹が邪魔で丸くなる姿勢が取れない上に、腰が反り腰で、背骨がちょうど麻酔の針が入る位置で奥に引っ込んでる。
最大限、頑張って丸くなってもらって、やっと普通の人がそっくり返っているくらいの姿勢。
最初から負け感が漂っていたのですが、前回の手術では一回の穿刺で、見事に決めていました。
週替わりでくる、若手の麻酔医のうちの一人の女医さんでした。

確かに事前に確認したレントゲン写真では、割と麻酔の針が入るスペースも空いているようだし、なんとかなるかな、と期待したのですが、甘かった。
全然、はいりません。
どこからアプローチしても、跳ね返される麻酔の針。
背骨がまるで鉄壁のディフェンス。
こうなったら、奥の手です。

私の奥の手。

それは、上司を呼ぶこと。
私よりも格段に上手で、かつ経験も豊富な先生に変わってもらう。
この際、私のプライドとか、術場でのスタッフの評価とか、気にしている場合ではありません。
優先すべきは、円滑に進む手術であり、患者さんの負担の軽減。
ということで、朝の会話が期せずして現実となってしまいました。

ところが、困ったことに、上司の先生もすぐには手が離せないらしい。
しばらく待っててください、とのこと。
それまでは、一人で頑張ってね、とういことです。
そうこうするうちに、すでに手洗いを済ませ、手術用ガウンを身につけた某先生、ご登場。
進退窮まる、とはこのことです。
『すみません、先生。どうしても入らなくて。いま上を呼んでるところなんで、もう少しお待ちください』
こ言うときは、先に謝ったが勝ち。
でも、やっぱり不機嫌そうな某先生。
スタッフに言いつけて、モニターに画像を呼び出してる。
そのうち、
『ちょっと、私がやって見ましょうか?』
とおっしゃいました。
確かに、画像を見る限りでは、難しくなさそうなんですよ。
それにね、実は整形外科の先生の方が、この麻酔法は上手だったりするのです。
年中、手術で脊椎を直に扱ってますしね、研修医時代には麻酔も研修しているわけだし。
そういうわけで、早速お願いしました。

さりげなく自信ありげな、某先生。

ところが、ところがやっぱり、入らない。
レントゲンだけでは物足らず、MRIまでモニターに出させて、様々な角度でアプローチするも入らず。
私の何倍も時間をかけて随分と頑張ってましたが、その後すぐにやってきた上司と変わるまでに、もうだいぶん時間が経っておりました。
これだけやって入らない、となると、上司も入らなければ手術は中止?
いえいえ、そんなことはありません。
他にも方法はあるんです。
ただしその場合は某先生があまり好まれない、いわゆる『若手好みの麻酔方法』になっちゃいますけどね。
今回は、最後に上司が見事に入れてくれました。

言ってみれば、2m級のデイフェンスがゴール前に立ち並ぶところを、ピンポイントでかすめてロングショットを決めるようなアプローチでした。
さすがです。
気がつけば、若手の先生のうちの一人が、いつの間にか居る。
誰かが手こずっている症例がある、と聞けばおっとり刀で駆けつけるのが、若手、と言うもの。
今後の勉強にもなりますしね。

『前回は、若手女医先生が一発で入れてたんですよ。
(こんなに難しい症例なのに、すごいですね)』
と私が言ったら、彼曰く
『いや、多分、条件が今回と違ったんちゃいますかね。
今回は2回目やし、前みたいには体位もうまく取れなかっただろうし。前の時だって、偶然に入ったってこともあるし』
とそっけない。
おそらく同僚でもあり、友人でもあるだろう彼女に対して、意外にも厳しい評価。
あら〜、簡単には褒めないんだ。
むしろ、そのライバル心むき出しの言い方に、その若手先生の清々しい競争心を感じてしまいました。

そうなのです、彼らはこれからも、どんどんお互いに切磋琢磨しあって、上手になっていかねばならないのです。
安易にライバルを褒めてちゃいけない、のです。
彼の口ぶりには、もし自分もトライさせてもらえたら、例のミラクルアプローチも実戦できたのに、と言う挑戦者の気持ちもうかがわれました。
やっぱり、若いってこう言うことなんだな。

手術開始時間が大幅に遅れたけど、ご自分が一番時間を無駄にしていたせいか、幸いにも某先生から叱らることなく、手術は無事終了。
そのことだけで、よしとしてしまう私。
向上心がないな〜。

ハザードマップ

今回の西日本豪雨災害、新聞にハザードマップのことが載っていました。
自治体がせっかく作っていても、見てない人がほとんどだったのだそう。
被災してから悔やんでも、もう時すでに遅し。
”後悔後に立たず”とはこのことですね。

鹿児島はことあるごとに『25年前の8・6水害を語り継いでいるので、大丈夫!』
と思っていたのですが、先日、職場の上司と話をしていたら、その上司は鹿児島出身なのだけど、ちょうど水害があった時期は県外に住んでいたので、当時の大変さがピンと来ないということが判明。
実際にどの辺りまで浸水したか、ということも知らないそうです。

ちょうど水に浸かって大変だった地域にお住まいで、『やっぱり、あの辺りは便利ですな〜』と、いたって呑気。
そうなんだ、やっぱり”去る者日々に疎し”じゃないけど、どんなに大きな災害でも、だんだん忘れられてしまうのですね。

そう言えば、鹿児島市ハザードマップってどうなっているのだろう。
と思って検索したら、すぐ出てきた。

洪水ハザードマップ|鹿児島市

実は、こんなの見なくても当時を経験していると、だいたいどの辺りまで浸水したかは、わかります。
私たちはその頃から鹿児島市の南の方に住んでいたので、実際の被害にはあっていないのだけれど、被害にあった知人や、水に浸かって泥の跡がついた建物の壁を目にしてたから、覚えている。

だけど、今回の豪雨災害で被災人たちが口々に言っていたように、『ここに住んで50年だけど、こんなの初めて』という言葉を思えば、次回の水害が50年以上経って起きたら、上司のように水害の経験がない人たちが大勢になっていたら、やっぱり鹿児島市だって、また無防備に水に浸かってしまうかもしれない。

水害の後、甲突川流域は護岸工事が進み、整備されました。
川沿いは遊歩道になっています。
増水に対する警告が、数十メートル置きに提示されているけど、ちゃんと意識して見ている人は、どのくらいいるのかな?

ところで、鹿児島市ハザードマップは甲突川と永田川、新川、稲荷川の四つだけ。
まあ、この四つが大きな河だし、被害も大きかったので当たり前なんですけど。
他の川については、作られてない。

我が家の近所にも、昔の用水路が区画整理で川になったところがあります。
水田を住宅地に転用した地域だから、豪雨時には氾濫するんじゃないか、と危惧しているのですが、ハザードマップなんてない。
平地が少なくて、丘にほとんどの住宅団地が作られている土地柄、崖崩れだって心配です。
いつも通る道だって、崖崩れの危険性がある。

水が豊かなことはいいことだけど、時には恐ろしいことになる土地柄、他人任せにしてないで、危機感を持っていないといけないな。
普段も、ほけっと歩いていないで、注意して歩くようにしよう。

冷風扇〜感想

先月末に楽天市場で購入した、冷風扇

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いざ使おう、と思いつつ思わぬ大雨で湿度は高いものの、そう暑くはなくなってしまい、使う機会を逸しておりました。
が、とうとう鹿児島も梅雨明け間近となり、厳しい暑さとなってまいりました。

日が落ちても、アスファルトからは熱気が立ち上がってくるし、窓を開けても外の風もなんだか生ぬるい。
こういう時に活躍してくれるであろう、冷風扇
早速、起動してみました。

使い始めは風に、アイロンかけているみたいな機械っぽい匂いがします。
これは仕方ないのかな。
すぐに冷たい風が出てくるわけでもない。
当たり前だけど。
保冷剤で冷えた風が、送られてくるまでしばし暖気時間ならぬ冷気時間が必要です。

感想としては、私にとってはとてもナイス、でした。
保冷剤を使ってても、風はそれほど冷たくありません。
冷た〜い、ではなく、生温くないという程度。
でも、そのくらいで十分なんですもの。

ドアを開けたら、そこは
別天地〜!!
(*˘︶˘*).。.:*♡

というような使用感を希望される方は、腋見せず、とっとと最新型のエアコンを購入しましょう。
お部屋が冷えることは、全くありません。
吹いてくる風が、少々、気温より低い、、、かな???
という程度のものでございます。

これは普通の扇風機だと、生ぬるい風しかこないから嫌なんだけど、エアコンは冷えすぎるから、それも嫌なのよね。
という中途半端な人向け、です。
そして、夕方には自然の風も入ってきて、やっぱりそちらの方が、涼しい感じがして好きなんだけど。
という人向け。
冷風扇を稼働させつつ、窓を開けて外からの風も入れるという使い方がベストな気がします。

スイング機能もついてますが、せいぜい100度くらいの範囲でしょうか。
身体に直に風がずっと当たらないよう、ちょっと移動する、という程度のものです。

風の風圧をランダムに変えられるモードも三通りついてますが、風圧が変わるたびにモーター音がするので、あまり自然な感じがない。
風圧自体は、四通り変えられます。
私は2位がちょうどいい気がしました。

寝付くまでも数時間だけ使いたいの、という人向けにおやすみタイマーというのもついてますが、これは風圧をランダムに変えつつ、徐々に風圧を下げていくというもの。
説明を読むと良さそうですが、静かなお部屋ではランダムに切り替わるモーター音が、かえってうるさい気がします。
普通のタイマーもあるので、そちらの方が実用的かもしれません。

お風呂上がりで、汗だくで汗が引くまで風が欲しい、という時に使うと、身体が冷え過ぎずにちょうどいいのかな、と思いました。

ただ、そもそものきっかけとなった、日々エアコン漬でエアコンがないと寝られないというざ・現代人に通用するかどうか、というもっとも重大な問題は、解決していません。
こればっかりは、実際に使用してみないとなんとも言えないのでしょうね。
夏休みに子虫が帰ってきたら、どうせ取られるだろうから、また感想を聞いてみよう。


梅雨明け、、、実はまだ

週末は大雨で大変でしたね。
鹿児島もすごく降ってました。
桜島では土砂崩れがあって、お年寄りが2名お亡くなりになってしまいました。
地元テレビではずっと『心肺停止状態』と報道されていたので、大丈夫だったのかな?と思っていたのですが、残念です。
おふたりのご冥福をお祈りいたします。

我が家は、週末でしたし、これと言って出かける用事もないので、大人しく引きこもってました。
明けて月曜日。
朝からめっちゃ明るい。
日差しが痛い。
暑さが厚みを持って肌に突き刺さる、、、、。
出勤途中、いつも使う山側の裏道は通行止になっておりました。
崩れてきているわけではないけど、通学路に使う子供もいるので、大事をとったみたいです。
そっちを歩く方が日陰が多いから涼しいのだけれど、この際、安全優先です。

今朝のAFNーOKINAWA局のニュースでは、カリブ海で発生したハリケーンの話、ノビチョク関連の話、タイの少年たちの話、カルフォルニアのなんとかいう軍人さんが撃たれた(?)話と、あと一つはなんかの病気関連のニュース。
当然ですが、太平洋の端っこのちっちゃな国の半分を襲った豪雨の話など、ひとっことも触れてませんでした。
多分、そういうものなんですね。
一日中、どのテレビチャンネルでも豪雨のニュースばかりやっていると、世界中が今度の雨に注目しているような気がするけど、よその国からしたら、『えっ?そうだったの?知らなかったわ』程度のことなのかもしれません。
己の位置を客観的に知るのは、大事なことです。

訪問診療をしていると、どうしても外に出る機会が増えるので、雨じゃない方がありがたい。
傘は持っていくけど、結局、自動車に乗り込む時に濡れちゃうし、移動距離が短いとつい傘さすのも面倒だし。
激しく降ってたら、傘さしてても濡れちゃうし。

だけど、日差しが強いのも辛いな。
気温だけ見ると、本州とあまり変わりないようですが、こっちはやっぱり日差しが強い。
もう、痛いです。
下手にフラフラ出歩いたら、じゅぅ〜と体から水分が抜けて一気に干からびてしまいそう。
湿度が高くなければ、いっそプルカでも被っていようか、と思うくらい。

先週ひいていた夏風邪は、週末にはすっかり治って快調だったのですが、今朝になった途端に、咳がぜろぜろ出した。
これって、やっぱり『お仕事行きたくない症候群』かしら。
といって、気軽にお休みするわけにはいかないので、薬で抑えるしかない。
今のクリニック先生がたくさんいるので、割とすぐ処方してもらえます。
自分で自分に処方はできないので。
当たり前といえば当たり前、なんですけど。
風邪の後のしつこく続く咳には、私は麦門冬湯が好きです。
薬の味も、ちょっと麦焦がしみたいな味で割と好き。
風邪の引き始めの身体がだるい時は、葛根湯。
咳が残ったら、麦門冬湯。
だいたい、このラインで対応してます。
抗生剤?
解熱剤?
使うわけないじゃないですか。
ウイルス性なのに。

閑話休題

さてお伺いするお宅の中には、ずっと家の中で過ごしていて、外のお天気をよく知らない人もいる。
なのでどのお宅でもに、

『今日は、いいお天気ですよ〜』
『日差しが強くて、もう眩しいくらいですよ〜』

なんて、会話をしてました。
テレビでお天気関係のニュースをみているお宅では、
『今日あたり、梅雨明けですかね〜」
とかね。
『北九州は梅雨明けしたけど、鹿児島は取り残されちゃったわ〜』
と言われました。
南九州だけ飛ばされて、北のほうから梅雨明けしちゃったみたい。
台風も近づいているし、鹿児島&宮崎の梅雨明け宣言はしばらくお預け、だそうです。
もう、ほとんど明けているような気がしなくもない、のですけどね。
梅雨明けか〜。
これから本格的に暑くなるなぁ。

ラッキーマン


パーキンソン病ってどんな病気なんだっけ?
と思って、図書館で借りてきました。
というのも、最近、パーキンソン病の患者さんに会う機会が増えているから。
だいたい、訪問診療で一日平均20人くらいの患者さんに会うのですが、そのうちの何割かにパーキンソン病の患者さんがいます。

最近、診断された人もいれば、もう何十年も患っているという方も。
症状も、病気の進み方によって微妙に違う。
なので、全体像をイメージできるといいな、と思って。

私が知っているエンターテイメントの分野で、パーキンソン病が出てくるのは、宮部みゆきの現代怪談ものの短編くらい。
ちなみに宮部みゆきは、ウイルス性味覚障害とかウイルソン病なんかも作品の中にも取り上げていて*、医学のことにも造詣が深い作家さんです。

病気についての解説本ではないので、それほど病気の症状などが詳しく書かれているわけでは、もちろんありませんが、むしろ、症状があってもこんな風に暮らしていけるのだ、ということがわかって勉強になりました。

彼の生い立ちとか、俳優としての生活の話とか、ハリウッド裏話的なものが挟み込まれていて、そっちに興味がある人にも面白いと思いました。
私は、その辺はほとんど読み飛ばしちゃったんですけど。
あ、でもある時パーティで『アメリカのビールは、水っぽいからカナダのビールを個人的に輸入して飲んでる』と言ったら、一週間後、その会社から無料で大量のビールが提供された話は面白かった。
他にも、有名人になったことで、ホテルはいつ行っても、飛び込みでも、いい部屋を用意してもらえるし、予約でいっぱいのレストランでも席がある、交通違反チケットはごまかしてもらえる、等々の特別扱いの話が載っていました。
そんな扱いを若いうちに味わってしまうと、どれだけ危険か、も。

そうして、有名人生活を楽しみつつ、最愛の妻や子供に囲まれて幸せいっぱい、なはずなのに若年性パーキンソン病になってしまった彼。
初発症状はなんと29歳の時、でした。
さすがにすぐには診断がつかなかったようです。

診断されてからは、仕事ができなくなる前にお金を稼いでおこう、と、あまり評価の高くない映画にばかり出演したり、将来への不安からアルコール依存症になってしまったり、ということも書かれている。
診断されて、薬物投与されていても、受け入れられない自分がいたことなども。
その辺のあたりのことは、割と軽く書かれていて、かえって書くのはさぞ辛かったのだろうな、とわかる。

病気が進行していく中、まだカミングアウトできない頃、薬で症状を抑えつつ仕事をしている様子は、とても参考になりました。
何と言っても、そのあたりを知りたくて読んだのですし。

終わりの方で、世間にカミングアウトしてから財団を立ち上げ、本を書くに至った経緯が語られます。
その辺からは、メディアでも取り上げられていたから、それほど目新しくは感じない。

本は8章からなっていて、最初の症状が出たシーンから始まるのだけれど、あとは時間が前後して、所々で彼の生い立ちや祖父母に関するエピソードが、かなり唐突な感じで、語られていたりして、ちょっと混乱します。
でも、それが話が進む中でうまくオチにつながっている。
やっぱり映画の世界の人だから、映画っぽくなっているのでしょうか。
文章も読みやすいです。
奥さんのお兄さんに当たる人が、有能な編集者で彼につきっきりで著作を助けてくれたそうですが、それを割り引いても、若くして難病を発症したという暗い話を、いかにもバックトゥーザ・フューチャーの主人公らしい冒険活劇のように明るく書いている点が、よかったな。

久しぶりに、バックトゥーザ・フューチャーが観たくなりました。
特に、続編ではすでにパーキンソン病の症状が出ているのを薬で抑えながら、撮影していたそう。
ついそういう目で観てしまいそうですが、それも勉強になるから、いいか。



宮部みゆき*
すごくいっぱい書いてますよね。
作品も映画化しているし。
最近は時代ものが多いような気がするな。
ウイルキンソン病が出てくるのは『パーフェクトブルー』というミステリー。
野球少年を主人公に、ドーピング問題や薬害問題が絡めてあって読み応えがあります。
野球好きな彼女らしい、ちょっとしたコメントが挟まっていたりして、そこも面白い。