とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

五月、六月に大怪我をしてはいけない理由〜続き

先週は麻酔科学会総会がありました。
専門医更新のために鹿児島県内の麻酔科医が、ほぼ全員、神戸に移動した週でした。
神無月ならぬ、麻酔医無週。
学会は木曜日に開催されます。
週の後半は手術件を制限〜停止にしなくてはならないため、外科の先生も水曜日までに入れとかないと、いつもより多めに手術を入れてきます。
緊急の手術ももちろん入ってくる。
こういう時に限って、何故このタイミングで?と言いたくなるような面倒な症例が入るものです。

腕の立つ先生方は、どうしても難しい症例に対応するため、一般的な麻酔症例は、私のような雑魚が対応することになります。
朝からびっしりの手術症例を、ひたすら各個撃破でこなすしかない。

看護師さんたちは『木曜日までの辛抱よ。水曜日まで耐えたら、あとは先生がいないから、楽になるはずよっ』とお互いを励ましあってました。
他のスタッフも、普段にも増して無口&無駄口封印で黙々と仕事。

開けて、今週は整形外科学会総会があります。
西南端に位置するゆえ、整形外科の先生方は皆、渡り鳥のごとく東へ向かう。
地方の端っこですから、開催地によっては前泊しなくては間に合いません。
毎日のように手術がある病院なので、このように突発的に診療が出来ない日が何日かあると、その前後は地獄のように忙しくなります。
定期の症例も、予定を繰り延べしなくてはなりませんし、
ただでさえ、休日明けは骨折や事故やらで患者が多い。
休日に羽目を外しちゃった人とか、普段やらない家の修理なんぞに手を出して脚立から落ちる人とか、いろいろいらっしゃる。

そんなこんなな患者さんたちが、次々と運ばれてくるなか、少ないお留守番ドクターたちが奮戦することになるのです。
学会が終わったら終わったで、今まで溜まっていた患者さんが待ってます。
休診となっていた外来には、普段受診する人も含めて患者さんたちが殺到する。
手術症例も増える。
このような状況が数週間続きます。

誰かが、このような状態を表現して
『うっかり息継ぎすると、そこで力尽きて溺れるから、息継ぎしないで最後まで行くしかない状態』
などと言ってましたっけ。

学会自体は大切だと思うのです。
時には気分転換も必要だし、勉強も大事です。
久しく会っていなかった、昔の仕事仲間に会える貴重な機会でもあります。

でも、その前後の狂騒状態を思うと、この時期は手術が必要な大きな怪我や病気は絶対にしちゃいけない、としみじみ思うのでした。


追記:
さて、今週は学会がらみでさぞかし症例は少なくてゆったりだろう、と期待して出勤してみたらば、そんな甘い考えは通用しませんでした。
『先週、受けてもらえなかった分、お願いねっ』とばかりにみっちりと組まれた手術予定。
お留守番組の先生たちが、ここぞとばかりに手術申し込みを入れまくってます。
結局、普段と変わらない今週。
そして週が明ければ、今週不在だった先生方がまた戻ってきてのさらに忙しくなる来週、なのでした。

五月、六月に大怪我をしてはいけない理由

もちろん怪我や病気は、いつだってしないに越した事はないのですが、特に五月の連休明けから六月の間は気をつけた方がいい理由があります。
それも、日本限定(多分)で。
理由は、麻酔科学会と整形外科学会があるから。
それも、総会があるんです。

なんじゃ、それ?

学会自体は、一年を通して様々なあるのですが、要注意なのが”総会”とつく学会。
専門医の先生方は、総会に出席しないと専門医が更新できない仕組みになっているのです。
専門医は、第二の医師免許と呼ばれるもの。
医師の専門は、整形外科、麻酔科、などなど数多の専門科に分かれています。
専門医は、その科の専門として働くために大切な資格。
だから整形外科医も、麻酔科医も、外科でも何科でも、およそ専門医を持っている医師は、学会開催期間中は仕事を休んででも学会に出席しないといけません。
いつも忙しく働いているのですから、一年に一回くらいはちょっと休んでもいいと思うのです。
遊びに行くわけじゃなくて(もちろん、学会後にお楽しみがある先生は多いですけどね)ちゃんと勉強しに行くわけだし。

ただそのため、五月のある週に、全国津々浦々の病院で麻酔科医が姿を消すことになります。
そして、同じように整形外科医も姿を消します。
ちなみに他の科の先生方も、それぞれの科で違いますが、やっぱり姿を消す時期があります。

緊急以外の手術は制限され、当番のごくわずかの医師だけが留守を守ることになります。

だからね、五月はみなさま心して、怪我をしたり、緊急の手術が必要な病気になったりしないように気をつけましょう。

モスキート音

先日、とある御宅にお邪魔した時のこと。
そこは、元気いっぱいなご主人が病弱な奥様を介護しています。
ご主人の心配は、最近、耳が遠くなった奥様がテレビを見ても、内容がよく聞き取れなくて、楽しみがなくなっているのではないか、ということ。
今後、補聴器を作ってはどうか、などと相談に乗っていると、どこからともなく、ピィ〜ピィ〜という音が。
少しずつ大きくなりますが、ご主人は全然気づいていない様子、元気に話を続けます。
でも、同行の看護師さんは音に気づいているようすで、キョロキョロしています。
二人で顔を見合わせる。
「やっぱり、なんか聞こえるよね?」
思い当たることあり、失礼ながら台所へ行くと、やっぱり、、、。
冷蔵庫のドアが開いてました。
実家の母もよくやるんですよ。
庫内の温度が上がると、アラームが鳴る仕組みは大抵の冷蔵庫についていると思うのですが、あいにく音の周波数が高すぎてご主人には聞こえなかったのですね。
いわゆるモスキート音。
ご主人自身は、会話もしっかり出来るので、ご自分では難聴の自覚がなかったようです。

歳をとると、耳は遠くなるのですが、全部の音が聞こえなくなるわけじゃなくて、まずは高い音域から聞き取りにくくなります。

耳の奥にある内耳に蝸牛という、文字通りカタツムリやアンモナイトの殻のように渦巻きになっているところがあります。
音はそこを伝わる時に、蝸牛の壁に生えている有毛細胞を刺激して音として脳に伝わります。
高い音ほど周波数が高く、小さな波になるので奥へ進む。
それで、高い音に反応する有毛細胞は奥にあるのです。
でも、奥の方の有毛細胞ほど、繊細で壊れやすく数も少ない。
だから歳をとると、高い音から聞こえづらくなるのです。
よく、”年寄り耳”って言いますよね。
お嫁さんが話しかけると、無視するのに、息子さんが声をかけるとよく返事をする。
嫁が嫌いだから、ではありません(ちょっとはあることも笑)。
お嫁さんのトーンの高い声は聞こえないだけなのです。
お年寄りにとっては、子供や若い女性の声は、超音波。
なので、お年寄りと話をするときは、ドスの効いた低い声を心がけると、聞き取りやすくなります。

加齢だけでなく、大きな音を長時間聞くことでも難聴になります。
ヘッドホンで大音響のロックミュージックを何時間も聞いていると、難聴になることがあります。
要注意です。

さて、冷蔵庫に限らず、大抵の家電製品のアラームや、時にはドアフォンや電話の呼び出し音も、お年寄りには聞き取りににくい音の高さに設定されている気がします。
アラーム音に助けられることが多いのは、お年寄りの方が圧倒的に多いはず。
メーカーさんには、ぜひ高齢者に聞き取りやすい音域のアラーム音を開発していただきたいものです。

体重詐称の報い

職場の健康診断に行ってきました。
ここ数年はフリーターだったため、職場検診とは縁がなかったのですが、この度、晴れて正規職員となれたので、早速、春の職員検診に入れてもらえたのでした。
しかし、ここ一ヶ月ですくすくと増えた体重が気になる。
もう、今更あがいても仕方ないのですけどね。
あとは、肝機能かな。
去年くらいから、お酒は控えるようにしているものの、連休で飲む機会が結構あったからちょっと心配。
検査したその日に教えてくれるのではなくて、結果は後日郵送だそうです。
希望すれば当日おしえてもらえたのですが、ドクターからの説明となるらしい。同じ業界ゆえに、うっかり知り合いだったら、気まずいからと、受付の時に『診察は無しで良いです』と答えたのに、なぜか診察だけ呼ばれる。
と言っても、問診内容の確認と、
質問:なぜ腹部エコーは受けないのか?
答え:去年受けたし、オプションで余計にお金取られるからさ。
という会話のやり取りのみ。
あ、あとそれから一応、聴診。
服の上から、それも一箇所だけ当てたんじゃ、何にもわからない、ってのはお互い突っ込まずにスルーということで。
我々は所詮、ブラックジャック先生ではないので、どうもない人の胸の音聴いただけで、本人に自覚症状すらない病気を発見できるわけなんか、あるわけないのです。

さて体重といえば、女性は妊娠出産があるので、一生を通じてその体重はかなり増減をします。
そして妊婦の体重といえば、年代によってその指導内容が変わるらしい。
『どんどん食べて太りなさい』、と言われる時期があるか、と思えば、その反動で今度は『太ったらダメ〜』、と言われる時期がある。
どの年代に子供を産んだか、で随分違います。
私は最初の子供の時に10kg増えまして、下肢も浮腫んでえらい叱られた。
当時は、妊娠してても増えていいのは6〜7kgまで、と言われたものです。
それ以上増えると、妊娠中毒のリスクが高まるとか、なんとか、かなり厳しかった。
体重をほとんど増やさずに妊娠出産した妊婦が、英雄のように扱われてたっけ。
最近はまた『太りなさい』と指導するそうですね。
痩せ志望の妊婦が増えすぎて、胎児の栄養障害が問題になってきたから、だそうです。
なんだかな〜。

ともあれ二人目の時、どうせまた太るだろうさ、と思った私は叱られたくない一心で、一計を案じたのでした。
それは、妊娠前の体重をプラス3kgで申告すること。
妊産婦検診では、毎回体重を計ります。
なので、太ったらすぐバレる。
でも、妊娠前の体重は自己申告なので、そこを多めに言っておいたんですね。
妊娠初期は、つわりで体重が減る人もいるので、初期の体重が申告体重より少なくてもバレないだろう、と踏んだ私。
作戦は見事成功。
妊婦検診の時も『ちょうど良い増え方ですね〜』と毎回褒められ、見事、6kgの増加で乗り切り優良妊婦となったのでした。
本当はプラス9kgだったんですけどね〜。
へへへ( ̄ー ̄)ニヤリッ

しかし、しかし。。。。
天網恢恢疎にして漏らさず。
因果応報、自業自得。
出産後の体重が、どうしても戻らない。
一人目の時は、びっくりするくらいするする減って、すぐ戻ったんですけどね。
単に代謝が落ちただけ、とも言えるのでしょうが、かつて申告したプラス3kgから減らないのです。
気合いを入れてかなり厳密に食事制限をすれば、一時的に落ちることは落ちる。
でも、ある日気づくと、やっぱり”あの体重”に戻っている。
まるで、そこに何か磁場の様なものが、あるかのよう。
何かの呪いのようにプラス3キロの体重に固定され、かつての”本当の”体重にはもう戻れない、のでした。
やっぱり人間は正直に生きるにしくはない、としみじみ思うのであります。


検診終了後、空腹のあまりふらふらと迷い込んだホテルのカフェ。
モーニングサービス時間は過ぎてましたが、イートインでパンは食べて良いと言ってもらえた。
ありがたや、ありがたや。

美味しゅうございました。


backen2015.jp

脳内ABBA状態の月曜日

月曜日の朝です。
憂鬱な朝と言えば、月曜日の朝でございます。
鹿児島市は、先週後半に桜島が噴火してその火山灰がどっさり降ったので、かなり埃っぽくなってまして、まさに灰かぶり姫状態。
それが日曜日に一日中雨だったおかげで、さっぱり洗い流されて妙に爽やかだったりする。

せっかくの日曜日に、雨、なんて普通だったらすごく残念な気がするのですが、灰が絡んでくると事情が一変します。とにかく雨が降って街が綺麗になってくれたら、それだけでなんだか嬉しい。
ほんと、条件次第で人の幸不幸なんて変わっちゃうんですね。

その上、昨日アマゾンプライムで久しぶりに観た、マンマミーアのおかげで、朝から脳内ABBA状態。
珍しくハイテンションです。

昨夜は、アルバムを聞こうと思って探したけど、CDが見当たらないので、相方のおじさんに『うちにABBAってなかったっけ?』と尋ねたら、まさかの『無い』というお返事が。
あるにはあるんですけどね、レコード盤なのです。
レコードプレイヤーもおじさんは捨てずに大事にとっておいてあるから、どうしても聴きたければ、屋根裏のモノ置き場から発掘してくる、という方法もなくは無い。
でもな、そこまでして聴きたいか、と言われると微妙なものもありまして。
それに、レコードプレイヤーからiphoneに曲をダウンロードって、できるのだろうか??

なので、買ってしまいました。
楽天でポチッとな。
ちょうど、ポイントアップキャンペーン中だったしね。
はやく届かないかな〜( ´ ▽ ` )ノ。
ちなみにABBAの曲で一番好きなのは(どの曲も好きなんですけど)これ↓。

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ところで、ABBAの”Does your mother know”は、初めてフレーズが聞き取れた歌でもあります。
耳で聞いた音と知っている単語が一致して、さらに一つの意味のわかる文章として聞き取れた瞬間の、あのパズルがピタッと収まった時のようなすっきり感は、今でも覚えています。
それは、言ってみれば、『チェケラッチョ』とカタカナ表記するしかない、呪文のようなわけのわからない言葉が、ある時突然、Check it out ! yoと聞き取れ、以来、そうとしか聞こえなくなる現象と同じ。
ものすご〜く極端かもしれないけど、かのヘレン・ケラーさんが、顔に当たる冷たいものが”水”であると理解した時と同じ感動かもしれません。

以来、その時のすっきり感を味わいたくて、いまだに通勤時間にはAFNをコツコツと聴いております。
ほとんど何を言っているのかわかりませんが、時々、聞き取れると、なんだか嬉しいし、その日はいい日だなぁ、と単純に思えるのです。

マンマミーア!〜アマゾンプライムにて

今週は、何かと忙しくなる予定の週であります。
先週は先週で連休明けのせいか、何かと具合の悪くなる患者さんが多くて、臨時の往診が毎日のようにあって、めっちゃ忙しかった。
オンコールで深夜に呼び出しされたしね。

今週はさらに加えて、新しくとある特殊な検査を始めることになっている。
なので、その準備のお勉強と資料作りで、ほぼ週末は潰れてました。
その上、次の週末は院長の代診とオンコールを担当する予定だから、なんか休めた感が全然ないのです。
気分的にも落ち着かない。
せめて気晴らしに、アマゾンプライムで何か見ようかなぁ、と思ってプライム映画を眺め渡していたら、懐かしいのが。
そういえば、この夏、続編が出るんでしたよね。
そうとなれば、ここは予習復習も兼ねて見ておこうっと。
というわけで、観てしまいました。


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舞台はギリシャの小さな島。
瀬戸内海の島、みたいな感じかしら。
その島でホテル業を営むシングルマザーとその娘の話です。
全編、ABBAの曲が使われているミュージカル映画
今でこそ、ミュージカル映画は流行っているけど、公開当時はそれほど話題にもならなかった気がする。
雰囲気としては、ロシュフォールの恋人達っぽい感じの明るくてドタバタした感じの映画です。

あのメリル・ストリープがちょっととうが立ったシングルマザーという役柄で出てきます。歌も歌って、ついでに踊ってます。
相手をするのは、コリン・ファースでしょ、ピアース・ブロスナンでしょ、あともう一人ステラン・スカルスガルドというスウェーデンの俳優さん。
最後のひとはよく知らないのだけれど、ラインナップとしては世をときめくイケメン勢という感じなんでしょう。

プロローグで、ABBAの”I Have a Dream”を口ずさみながら一人の若い女性が、ボートに乗っています。
主人公ソフィー。
やがてついた島のポストへ向かうソフィー。
そう、彼女の住んでいる島には郵便局もない、ほんとど田舎の離れ小島。
フェリーは週に一回しか出ない。
ポストに祈りを込めて、三通の封書を投函するソフィー。
実は、ソフィーの母ドナは未婚の母。
ソフィーを産んだあと、知り合いの女性から島の古いホテルを相続して、以来、独りで切り盛りしています。
ドナはソフィーを身ごもった頃、ほぼ同時期に三人の男性と付き合っていた自由奔放な女性でした。
なので、誰が父親か、実はよくわからない、らしい。
自分の父親が誰なのかを知りたいソフィーは、自分の結婚式にかこつけて、母の日記から見つけた父親らしき三人の男性に、母の名前で招待状を送ったのでした。
というようなことが、またもやABBAの歌とともに説明される。
ソフィーの結婚式のために、学生時代のソフィーの親友二人がやってくる、と対のように母ドナの親友二人もやってくる。
この二人の親友が、個性的。
年齢を重ね、人生経験もたっぷり積んだおばさん達です。
親友達と再開した時の、おばさんテンションが半端ない。
若いソフィー達よりはしゃいでます。
けど、私も久しぶりに学生時代の友達に会ったら、このくらいのテンションになっちゃうかもなぁ。
ソフィーやドナがそれぞれの親友達と、楽しくABBAのヒット曲(懐かしい)を歌って踊って、ついでに話の筋を説明している間に、問題の三人がやってきます。
婚約者にも母にも内緒で彼らを招待していた(こんだけ小さくて人が少ない島なんだから、すぐバレるに決まってるのに、なぜ内緒?)ソフィーは慌てて三人を納屋に隠す。
そこへやってきた何も知らないドナが、物音に気付いて納屋を覗き込み、三人に気付いてしまう。
そこで、タイトルのマンマミーアを熱唱するメリル・ストリープ
ついでに、もうとうに卒業したと思い込んでいた”恋する心”を瞬時に取り戻し、青春が戻ってきちゃってさあ大変。
三人の元恋人の出現に、もやもやしつつも、ちょっとときめいちゃったり、嬉しかったりするおばさん心を、ドナことメリルが熱演してます。
この映画を最初に見たときは、まだよくわからんかったドナの気持ちに、今はうんうんとうなづいてしまう私。
成長したなぁ。
ソフィーが婚約者と喧嘩しちゃったり、ドナが元恋人達にどぎまぎしたり、なんだかんだあっても話はとんとん進み、結婚式へ。
各エピソードで、これでもか、というくらいにABBAを歌う。
『懐かしいぃ〜』を連発しつつ、いつの間にか一緒に歌っている私。
ABBAはメロディーが綺麗だし、歌の内容も明るくて嫌味がないもの多くて大好き。
さらに非英語ネイティブにはありがたいことに、英語の発音がはっきりしていて聞き取りやすい。
特に、浜辺でナンパされたドナの親友ターニャが歌う”Does your mother know?”は、私が初めて英語のフレーズを聞き取ることができた歌でもあります。
もちろんサビのところだけだったけど、少なくともなんと歌っているかが、頭の中でぴたっときた時のあの瞬間の快感。
でも、歌の中で主人公にあしらわれているのは、女の子だと思っていたんだけどな。
背伸びする男の子をいなす大人の女性の歌、になってました。


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最後は、父親達が、自分たち三分の一だけのお父さんだけどいいよね、みんなでソフィーのお父さんになろうよ、みたいな話に落ち着き、ついでに最初の恋人サムと再婚するドナ。
そもそもサムに振られたせいで、ドナは他の二人とゆきずりの恋に走ってしまったのでした。
最後は、ソフィーがまたもや”I hava dream”を歌いながら、瀬戸の花嫁よろしくボートに乗って婚約者と一緒に旅立っていき、めでたしめでたし。
とにかく、ABBAの歌がてんこ盛りで聞けます。
一緒に歌えます。
気持ちいいです。
ソフィー役の女の子とかコーラス隊は歌が上手ななんですが、他の主要な役を演じている俳優さん達は、あんまり上手じゃない。
ちょっと、その辺のおじさん&おばさん達のカラオケ大会チックではある。
でもそのおかげで気後れせずに、一緒に歌えました。
ああ、楽しかった。

おかげで今週一週間、また頑張れそうです。

パシフィック・リム 観に行ったのでした

パシフィック・リム観に行ったのに感想を書くのを忘れていました。
義姉夫婦と義母に付き合って、3月に亡くなった舅の法事のためお行に参加する、という不信心者の私にはストレス以外のなにもでもない苦行を経験した、実に不毛な連休だったため、すっかり前半での楽しかったことを忘れておりました。

さてパシフィック・リム
今回のはUprizing(大衆蜂起)とサブタイトルがついてました。
しっかりネタバレしておりますので、ご注意を。





今回のパシフィック・リムは前回から10年経過したという設定。

主人公は今をときめくジョン・ボイエガさん。
どうしてもスターウォーズのフィンと被ってしまうのを、髪に白髪のメッシュ入れたりして頑張ってます。
偉大な父を持ってグレちゃった若造だったのが、人類の危機に瀕して、自分よりさらにチャラい若造を指導することになっちゃった指揮官という、やけに振れ幅の大きい役を頑張ってやってました。

相方&ライバルはスコット・イーストウッド
この人こそ”あの”イーストウッドの息子さんというハンデをモノともせず、イケメンキャラで頑張ってました。
前作に出てきたローリー役の俳優さんではありませんでしたが、そもそも白人のイケメン系はよっぽど特徴がないと、誰が誰だかわからないので、いまいち印象が薄いかな。
それはきっと、私が黄色い肌の平たい顔族だからでしょう、ごめんね。
ヒロインは15才の女の子という設定で、ちょっと小柄で童顔な白人女性。
10年前にオーストラリアに上陸したKAIJUに両親を殺されてしまった、という設定です。
でも、彼女は独学でイェーガー(戦闘用ロボット)を作ってしまう天才メカニックだったりする。
彼女が作ったイェーガー・スクラッパーが、また小さくて(イェーガーにしては)可愛くてオタク心をくすぐります。
最後には良い仕事してくれるしね。
他には前作で大活躍だった菊地凛子さんが、良い感じにキャリアウーマンになって再登場。
英語も上手で、さすがハリウッド女優。
今回、日系の俳優さんがもう一人参加してましたが、彼も全然日本人ぽくない。
もうね、ラジオ英会話レベルの英語じゃ駄目ってことかしらね。
あとは、アジア代表ということでしょうか、中国からジン・ティエンさんが参加してます。
彼女は、インディペンデンス・デイにも出てたよね、
(あとで、ネットで調べたら別の女優さんだったけど、同じアジア人が見ても見間違うくらいよく似てる)
と思うくらい、典型的アジアンビューティ女優。
中国資本どれくらい入っているのでしょうね。
ま、そんなことはどうでも良いんですけど。

さて、ストーリーです。

前回、異次元との割れ目を閉じて、KAIJUの侵入を根本的に防いだイェーガー。
平和がやってきたので、早速軍備は縮小され、世の中は復興ムードでいっぱい。
放棄された都市がある一方で、繁栄している都市もある。
イェーガーたちも多くは廃棄の憂き目にあってます。
そんな中で、廃棄されたイェーガーから部品を盗んで売りさばいている主人公ジェイク・ペントコスト。
元はパイロット候補生だったのですが、挫折して追い出されるし、お父さんは死んじゃうし、となんだかんだで、悪い道に入ってしまったのでした。
ある日、貴重なエンジン部分を盗もうとして、アマーラと知り合います。
もともとイェーガーは、操作するためには二人のパイロットでないと負荷がかかりすぎる、という設定だったはずなんですけど、彼女は独学で一人乗り用を開発してます。
その才能と、操縦能力を買われてパイロットとしてスカウトされます。
イェーガーのパイロットは、数は少ないもののやっぱりある種のエリートとして養成されているのでした。
なので孤児で貧乏なアマーラは、早速新入生いじめにあう。
そんなアマーラに何かと優しくしてくれるリョウイチは、名前からして日系。
他のパイロット候補生たちは、ロシア人の大柄な白人の女の子でしょ、赤毛のいかにもなアメリカ人でしょ。
あとは大抵アフリカ系の俳優さん、で各人種確保、なんだろうけど、今回はインド系の俳優さんが入ってきてます。
インドも市場なんだろうな。
それと、中東系?の女優さん。
なんか市場マーケティングがめっちゃ透けて見えるようなキャスティング、と考えるのは深読みしすぎ?

森マコこと菊地凛子とジェイクが姉弟なのは、マコが今は亡きペントコスト将軍の養女だったから。
ジェイクは、人類を救うのに一杯一杯のお父さんとはうまくいってなかった(ありがち設定)ようですが、姉とは仲が良かったみたいですね。
さて、そのあたりの前日譚が説明されつつ、基地の様子なぞが映される。

この基地が本当に素敵。

こういうサイバーパンクな映像って、監督によってそれぞれの”色”があると思うんです。
金属の持つ重量感というか、鉄の錆びた感じとか、デル・トロ監督は本当に上手だな、と思う。
南欧とかラテンアメリカのインテリアも、鉄っぽい感じが強いから、メキシコ系の監督さんって、そういうのが上手なんだろうな。
そんなめちゃくちゃ格好いい素敵な映像を、うっとり眺めているうちに、ジン・ティエン演じる中国資本のロボット会社のCEO・リーウェンがやってきます。
助手を務めているのは、前作でKAIJUと意識をつないで大活躍したニュートン・ガイズラー博士。
ちょっと危ない、イっちゃった系の学者さんでしたっけ。
今回は、さらに危ない領域に入り込んでいたことがあとでわかる。
ニュートン博士の盟友だった、ハーマン・ゴットリーブ博士は軍に残っていて、地道にイェーガーの研究を続けています。
ハーマン役の俳優さん、この人はいい役やってても悪い役やってても一癖ありそうな、どっちかに寝返りそうな、そんな不穏な感じを醸し出してます。
なんだかんだあって、もう平和な時代になったんだから、お金のかかる軍の防衛は外注して、中国の会社に全部お願いしちゃえばいいよね、という話になっていることがわかる。
リーウェンの会社は、ニュートンと新しく開発したイェーガーで、地球全体を防衛する計画でした。
このイェーガーは、パイロットは一人でいい。
操縦は遠隔操作で行います。
パイロットを養成するのにかかる費用その他を考えると、経済的、だよね。
ところが、やっぱり、というか。
そこに怪しげなイェーガーが襲ってくる。
どうやら、KAIJU側から送り込まれたらしい。
でも、通路は封じたはずなのに、どうやって?
実は、前作でKAIJUの脳とコンタクトしたニュートン博士が、その後、KAIJUに洗脳されてしまっていたのでした。
今回のKAIJU側の目論見というか計画は、火山を噴火させて、気候変動を起こして、地球を人類に冷たくかつKAIJUには優しい環境に、テラフォームすること。
そのために新たにイェーガーからKAIJUを作成し、火山に突入&爆発させ、その爆発の連鎖反応で環太平洋の火山を噴火させ、一気に大気環境を変えよう、というものでした。
火山を噴火させたら気候も大気組成もいっぺんに変えられて、一挙両得。
なかなかによく考えてます。
東京に上陸(ゴジラみたい)して、富士山を目指すKAIJU。
やっぱり火山といえば富士山、ですか。
対するイェーガーは全部、ニュートン博士のせいでハッキングされており、単独で動けるのは数体しか残っておらず、操縦するのも未熟なパイロット候補生のみ。
なんか、どこかであったような設定です。
侵攻を阻もうとするも、歯が立たず、次々倒されていくイェーガーたち。
最後に残ったのはジェイクが操縦するジプシー・アベンジャーのみ。
それにしても、イェーガーの名前もだけど、KAIJUの名前ももうほんと強そうで厨二感いっぱいで、たまりませんね。
発見順に番号でもふっとけばいいのに、そうはしないのですな。
命名権とかどうなってるのだろう?
もっとも、台風だってハリケーンだってちゃんと名前つけてますしね。

ああ、そうでした。

富士山が、人類が危ない、という状況。
刀折れ矢尽き果てた人類。
そこに、ようやくニュートン博士の裏切り(洗脳)を知った、リーウェンが操縦するスクラッパー登場。
彼女が密かに改造していたのでした。
スクラッパーは、その小さな体(KAIJUやイェーガーに比べたら)を利用してKAIJUをかわしてジプシーに接近、新開発のエンジンを取り付けてくれます。
そのエンジンを利用して、大気圏からKAIJUを攻撃する計画。
エンジンを溶接するときに、一緒にくっついちゃうスクラッパー。やっぱり可愛い。
二体は人類の存亡をかけて一緒に大気圏外へ飛び出し、墜落のエネルギーを利用して、見事KAIJUを破壊。
ジェイク達がジプシーから脱出しようと思ったら、脱出用ポットが壊れてて、くっついてたスクラッパーの脱出用ポットでかろうじて脱出、という細かい設定も効いてます。
ちなみに、スクラッパーはリーウェンが上海の本社から、遠隔操作で操作していたので、脱出用ポットなんてそもそも設置不要だったんちゃう?というツッコミはこの際、無し、で。
リーウェンだって、本社の遠隔操作装置(家庭用ランニングマシーンに見えなくもない)で、髪振り乱し&汗水垂らして操作を頑張ってたんだし。

無事に人類は助かって、またもや東京は破壊されまくったけど、まあ、めでたしめでたし。
なのでした。
でもね、KAIJUを操っていた異次元生命体に教えてあげたい。
わざわざ東京から頑張って富士山目指さんでも、鹿児島の桜島でも用は足りたよ、多分(・∀・)。