とりあえず始めてみます老いじたく

ねんきん定期便をきっかけに老活してみることに

オーシャンズ8〜観てきました


広告を観た時から、是非観に行きたいと思ってました。
オーシャンズ8。
ゴージャスな女優さんがたくさん出てきます。
舞台はニューヨーク、色々なファッションも楽しめそうです。
絶対面白そうです。

子虫が行きたい、と言うので、一緒に観てきました。

以下、いつものようにネタバレ全開ですので、ご注意を。





冒頭はダニー・オーシャンの妹、デビー・オーシャンが保釈審査の審問を受けているシーンから始まります。
ここって、オーシャンズ11の冒頭シーンと同じですね。
ソダーバーグ監督って、俳優さんの顔をずっカメラでアップの長回し&長台詞と言うのが好きなんだそう。
エリン・ブロンコビッチでも、ジュリア・ロバーツが首にカラー巻いて、長台詞を言うシーンで始まってましたっけ。
誰かがインタビューで言ってたけど、あのシーンって、編集の関係で瞬きできないし、ずっとカメラに向かって喋るしで、かなり大変なのだそう。
サンドラ・ブロックさんは、さすがの貫禄で楽しそうにやってます。

刑務所を出て、まずは高級デパートへ行くデビー。
やっぱり女の子だもん、身だしなみが大事。
最初はパーティ・ドレスにコート姿(逮捕された時の格好ですね)でバッグの中には45ドルしか入ってない、のに、いつの間にか、高級デパートのブランドロゴのついた買い物袋をいっぱいもって、ついでに毛皮のストールなんかも手に入れて、高級ホテルにまんまと他人の名前でお泊まり。
デビーの盗人&詐欺師ぶりが流れるように自然で、格好いい。

そして、お風呂に入りながら何やらリストを眺めているデビー。
当然、これからの計画を練っているのでしょう。

リフレッシュした後、デビーが訪れたのは墓地の納骨堂。
なんと、お兄さんのダニー・オーシャンがここに葬られている。

ええええっ!(◎_◎;)

お兄ちゃん死んじゃってたの????
放心したように佇むデビーの前に、ルーベンが現れます。
この人、オーシャンズ13では死にかけてたし、オーシャン仲間の中での余命の短さでは、ソールを除けばダントツだと思ってたのに、なんとダニーより長生きされてたんでした。

そして、思わせぶりに
『ダニーは、お前のその計画をやめさせたがっていたぞ』
などと言う。
もちろん、聞く耳持たないデビー。

早速、昔の仲間であるルーに会いに行きます。
ケイト・ブランシェット扮するルーは、ウオッカを水増しして出すようなロシア酒場を地道(?)に経営してる。
あんまり現状に満足しないのでしょうね、デビーの計画に乗るルー。
ここから、各種方面に特殊技能を持つ”仲間”が集められて行きます。
ハッカー、宝飾職人、スリ、潜入者。
この辺りは、オーシャンズ11と一緒。
お兄さんと違ってたくさんいない分、スッキリしている。
その過程で、彼女たちの狙いが、とある有名なダイヤのネックレスであることがわかる。
普段は金庫に厳重に保管されているネックレスを、チャリティパーティのホスト役の女優につけさせて、それをいただいてしまおう、と言うわけです。
パーティ会場は、メトロポリタン美術館
ここで実際に開催されるメット・ガラは、有名人やお金持ちがたくさんやって来る有名なパーティで、主催はヴォーグ社だそうです。
もう、これだけでおしゃれでゴージャスな映画に決まってる。
高まる期待感。

そして彼女たちの仕掛ける”仕事”も流れるようで、現実にはこんなにうまくいくわけないよな、と思いつつ面白いお話を聞いているみたいで、楽しめます。
こう言うごちゃごちゃした話を、スッキリまとめて語るのってソダーバーグさんは、本当に上手ですね。

彼女たちの計画にいつの間にか巻き込まれて乗る羽目になる、落ち目のデザイナーを演じるのは、ヘレナ・ボナム・カーター
大好きな女優さんです。
ハリーポッターのベアトリス役とか、アリスの頭のやたらでかい赤の女王とか、ぶっ飛んだ役を好んでやっているそうな。

さて、これで7名。
タイトルは”8”だったよな。
あと一人は誰だろう?
なかなか出てきません。

そして、着々と進む”計画”
パーティのホストになったものの、ドレスがなかなか決まらないアン・ハサウエイ演じる、有名女優ダフネ。
デビー達は、ダフネのライバル意識を微妙に刺激して、まんまとローズを専属デザイナーに送り込みます。
”演技”のできないローズのため、色々小細工をするデビーとルーが、楽しい。

ドレスのデザイナーとなったローズは、ダフネに例のネックレスを借り出させようとします。
交渉に行ったローズが、いきなり流暢なフランス語で語り始めて、カルティエの支配人を説得してしまうシーンもなかなかに楽しい。

オーシャンズシリーズでも多言語でやってるもんね。

下見とインスピレーションを得るため、と称して見せてもらったネックレスの映像を転送して、そこから3Dプリンターでネックレスを偽造。

パーティ会場になるメトロポリタン美術館では、バンクシーを騙って絵をすり替え、警備システムを再プランニングさせる手口も、鮮やか。
警備会社の主任システムエンジニアフェイスブックから、彼の好みが可愛いテリアだと言うことを割り出し、偽のホームページに誘導してハッキングする、リアーナ扮するナインボール
ふてくされた若者感が、良い感じに出てます。
大事な作戦中にネイル塗ってたりするしね。
ナインボールが、監視カメラを少しずつ動かしてカメラの死角を作ります。
ここが、肝。

この手の映画だと、せっかく美人女優がいっぱい出るんだから使わにゃ損、とばかりに、システムエンジニアを色仕掛けで攻略し、みたいな話になりそうなのに、そっちに行かないのが、また良いね。

チャリティパーティを主催するヴォーグ社に、臨時職員として潜入した、タミー。
様々な情報をデビーたちに送ります。
その上、仕事ができない上司の代わりにテキパキと仕事もしてあげちゃって、いつの間にか結構重要な仕事を任されてる超有能なタミー。
実は、堅気になった後は地味な専業主婦やってました。
一番、現実に疲れてそうなキャラです。
演じるサラ・ポールソンさんは、遅咲きの俳優さん、だそうですが、個性的な容貌といい、これから要チェックな女優さんです。

ダフネのエスコート役に、デビーが元彼を引き込んだと知って、反対するルー。
デビーが刑務所送りになったのは、この元彼に騙されたせいでした。
”仕事”に私情を持ち込まないでよっ、と怒るルー。
このルーがちょっと百合っぽい。

さらにもう一つ問題が。
ターゲットのネックレスは、特殊な磁石で固定される仕組みになっていました。
予行演習でダフネがネックレスをつけた時に、初めてそのことが判明。
機転を効かせたローズが、こっそり隠し撮りした映像から、それを知るデビーたち。
これではせっかくコンスタンスが、ダフネの首からスリ盗ろうとしても、外せないじゃない。
ここで、登場して来るのがナインボールの妹。

彼女も一種の”天才”で、ローズの撮った映像から仕組みを解明して、解除キーを即席で作ってくれます。
彼女で八人目?
どうだろう。

無事に解除キーも手に入り、後は実行に移すだけ。

パーティ当日、お姫様みたいに着飾ったダフネが、ネックレスをつけてやって来ます。
本当にゴージャスなドレスが似合いますね、アン・ハサウエイ。
後ろには物々しい警備の男性が2名。
タミーのおかげで、招待客に紛れ込んだデビーも。
計画通り、ダフネのスープに吐剤が混入され、突然吐き気に襲われるダフネ。
真っ青になってトイレに駆け込むダフネ。
一緒にトイレに入ろうとした警備員を、デビーが妨害。
ルールに厳格なドイツ人に扮しているところが、小技が効いてる。
サンドラ・ブロック自身、お母さんがドイツ人だそうで、ドイツ語はお手の物らしい。
トイレで盛大に吐いているダフネ。
介抱するフリして、まんまとネックレスを手に入れるコンスタンス。
盗んだネックレスは大胆不敵にも、お皿を下げるボーイのお盆に乗せて、洗い場で待機するアミーラのもとへ。
ところがこのボーイが怠け者で、廊下でサボっててネックレスがなかなか来ない。
このタイムロスが、後で問題になります。
事態を察したタミーが、ボーイを叱りつけて、無事ネックレスがアミーラに渡ると、アミーラはすぐさまトイレに。
このトイレ、実はアミーラの作業台に改造されている。
素早く、ネックレスをばらして他のアクセサリーに作り変えていくアミーラ。

一方、スッキリしたダフネがトイレから出て来ると、ネックレスが無い。
大騒ぎになるホテル。
招待客だけではなく、スタッフたちも全員が外に出されて隔離されます。
そして厳重な身体検査。
警備員が総出で、ネックレスと盗んだ犯人を探し始める。
キッチンにやって来た警備員。
トイレではアミーラが、せっせとネックレスを細工中。
後2分で終わる、と言うところで警備員がトイレの物音に気付いてしまう。
トイレのドアに近づく警備員。
全体をモニターしていたルーが、際どいところでタミーに連絡を取り、タミーが偽のネックレスをホテルの池の中から、引っ張り出して、見つかったふりをする。
ネックレスが見つかったと連絡が入り、トイレから離れる警備員。
うまくいくとわかってても、ハラハラします。
そして、バラバラにされて他のアクセサリーになったネックレスを、メンバーにコンスタンスが渡していく。
いつの間にかドレス姿になってダイヤを身につけ、それぞれ階段を降りて堂々と出ていく、デビー・オーシャンとその仲間たち。
リアーナが真っ赤なドレスで、降りていくシーンなんてすごく圧巻だけど、彼女はルーと一緒に会場の外にいなかったっけ?
また、アマゾンプライムで見直さなくちゃ。

そして物語は、後半へ。

無事に見つかったと思ったネックレスを、保管する前に確認したカルティエの職員が、偽造ネックレスとわかって、さあ大変。
身につけていたダフネを始め、関係者が尋問されます。
ここで、”凄腕”の保険調査員登場。
どのくらい凄腕かと言うと、ダニー・オーシャンも捕まったことがあるくらい、だそう。
そして、デビーとも顔見知りだったりする。
絶対正義の警察官ではなくて、支払う保険金を少しでも安く済ませる目的の保険調査員が、解決のカギを握っている、と言う設定も憎いね。

自己中で大げさな割に間抜けなキャラ、と見せておいて、実はなかなかに抜け目ないダフネ。
ネックレスが盗まれた前後の出来事(ローズが異様にネックレスの仕組みに興味を持って密かに隠し撮りしてたこととか)と保険調査員の話から、独自に推理してデビーたちに接触してきます。
自分も今回の件に一枚噛ませてくれと。
なんと、ダフネが8人目のメンバーだったのでした。

そして、
『詐欺や盗みの罪で捕まるかもしれないのに、なんで仲間になりたいの?』
と言う問いに、
『あたしって、同性の友達がいないのよ』
と答えて、それでみんながあっさり納得してしまいところ、アンの個性と演技のおかげか、すごく説得力がある。
実際にも、嫌われ者のトップに来るような女優さんだそうです。
アン・ハサウエイ。
実は色々叩かれているらしくて、それを臆することなくセルフ・パロディしているあたり、ただものじゃありません。

そして、ダフネが協力してくれたおかげで、ネックレス盗難の犯人として、デビーの元彼が逮捕されます。

その上、デビーたちが盗んだのはカルティエのネックレスだけではありませんでした。

なんと、パーティを盛り上げるために貸し出されていた宝石全部、ごっそりいただいていたのです。
ここで、ソダーバーグお得意のネタバレ回想シーン。
何度見ても楽しい。
ここで、オーシャンの元メンバー・イェンが出てきます。
童顔の可愛いお兄さんが、童顔の可愛いおじさんになってました。

最後、大金を手に入れて、夢を実現させたメンバーたちの姿。
ルーは一人、バイクで旅に出てましたっけ。

お兄ちゃんのお墓にきて、ドライマティーニで祝杯をあげるデビー。
お兄ちゃんに、見せたかったわ。
とちょっと寂しそうな笑顔を見せるところで、映画が終わります。
デビーが、絶対に元彼に復讐したかったのは、刑務所にいたせいで、大好きなお兄ちゃんの最期に立ち会えなかったからかも、なんて思ったりして。

評判が良かったら、また続編が作られそう。
子虫は、そこでダニーが実は生きてました、的な展開になるんじゃないか、と言うけど、それはないだろうな。